心臓マッサージとは
心拍停止の人が倒れていたら、心肺蘇生をすることになるのですが
心臓マッサージは何のために行うと思いますか?
ほとんどの人は停止した心臓の動きを再開させるためと思ってる人が多いことに驚きました。
心臓マッサージは血液を必要な臓器に送り続けることが目的です。
酸素やエネルギーを脳や心臓などに送り続けることによってその後の状態が大きく左右されます。
また、心臓マッサージを行うことによって心臓を動かす筋肉に酸素とエネルギーを届けることで心拍再開する場合もありますが、心室細動など起こしている場合は除細動といってAEDで電気ショックを与える必要があります。
AEDは音声で使い方を教えてくれ、心室細動を起こしていて必要な場合のみ使えるようになっているので安心です。
また、一般の人は人工呼吸を行う必要はないとされているので必ずする必要はありません。
心臓マッサージの要点
心臓マッサージで大事なのは強く・早く・絶え間なくです。
強く=胸部が少なくても5㎝沈むまで
早く=最低100回/分のテンポ 理想は112回/分
絶え間なく=基本的に本人が動き出したり、救急隊員に引き継ぐ、AEDを使用する以外は継続します。
場所は胸部の真ん中。みぞおちの上くらいです。
この時、押すことばかりに気がいって引くことを忘れがちですが、引くことも大切です。
引くことにより心臓に血液が入ってきます。
灯油ポンプの要領ですね。押し出した力をゆるめないとポンプの部分に水は入ってきません。
誰でも上手に心臓マッサージができる曲があった!
正しい心臓マッサージって難しく感じてしまう人もいるかもしれません。
昔はよく「うさぎとかめ」?「もっしもっしかめよ〜♪」ってやってましたが、それよりもプリプリの「DIAMONDS」がピッタリなんだそうです!!
ダイアモンドの曲にのって行う心臓マッサージの利点
・表のリズムに加え裏打ちというリズムが入っているので「引く」動きで血流アップ
・112回/分行えるリズム
・曲にのって出来るので続けやすく疲れづらい
最後に
今回、以前録画してた「ためしてガッテン」を見て、本来の心臓マッサージの意味を間違って覚えている人が多いんだなと思い書いてみました。
確かにドラマの影響などでそう思ってしまうのかもしれませんね。
突然死の6割が心臓発作などの心疾患であり、そのうち45%が自宅で起こっています。
大切な人や家族が倒れてしまった時、正しい知識・適切な処置で救うことができるかもしれません。
ぜひ覚えておいてほしいです。