生田斗真演じる介護士リンコはトランスジェンダー。
優しさに溢れたトランスジェンダーのリンコと、彼女の心の美しさに全てを受け入れるマキオ。そして愛を知らない孤独な少女トモがそれぞれの幸せを見つける60日を描いた作品です。
トランスジェンダーという言葉を聞いたことがある人はどれくらいいますか?
僕の周りにはゲイやMTF(ニューハーフがわかりやすいでしょうか)など、LGBTの友達も多くいて、先日テレビで宣伝していてとても気になったのでこの映画を紹介したいと思います。
2017年2月25日公開、今回の萩上監督「彼らが本気で編むときは」では今回生田斗真さんがまだ戸籍の性別変更はしていないけれど、身体的には女性の身体を手に入れた役を演じています。
トランスジェンダーの方でも個人差があり、今回の役所では身体的にも変更しているようなのでトランスセクシャルが正しい感じですね。
※トランスジェンダー:性自認が生まれ持った身体的性別と心の性別が一致しないことで違和感をもっている人を多く指す。身体はそのままで社会的に別の性で過ごすことを望む人たち。(マツコ・デラックスさんなど)
※トランスセクシャル:身体も心の性と同じように変えたいと希望する人。(カルーセル麻紀さん、はるな愛さん、佐藤かよさんなど)
男性から女性へ例えると、カルーセル麻紀さん、はるな愛さん、佐藤かよさん、マツコ・デラックスさん、などいらっしゃいます。
萩上監督が込めた願い
萩上直子監督の映画は「かもめ食堂」「バーバー吉野」「めがね」など小林聡美さん、もたいまさこさんの空気感が好きでハマりました。
萩上監督がアメリカでの生活では当然のごとく存在したセクシャルマイノリティの人たち。
帰国後に身の回りのセクシャルマイノリティ率の低さに違和感を感じ、さらに新聞記事で「性は男と女だけじゃない」という記事を目にして新たな映画作りへと向かったらしい。
ーイントロダクションより抜粋ー
自分と異なる人を認め、多様な生き方や価値観を尊重する平和な社会になって欲しいとの願いが込められた映画です。
YouTubeの予告編にも流れましたが、シンディ・ローパーが1986年に発表した「True Colors」 は歌詞の内容からセクシャルマイノリティをはじめ生きづらさなどを感じている人たちの応援ソングとしても知られ、世界中で大ヒットした曲を今回、ゴスペラーズがカバーしています。
最後に
今回の映画は「少年向き」「青年向き」「成人向き」部門で文部科学省選定作品にも選ばれています。
教育上価値が高く、学校教育または社会教育に広く利用されることが適当と認められる作品に選ばれたということですね。
本当の家族ではない3人がかけがえのないもの、本当の幸せとは何かを教えてくれる映画ではないでしょうか。
僕の友人たちも今は明るく輝いている人たち。
過去にはいろいろな事があったこと、様々な経験を乗り越えてきたこと、だから「強く、優しい心」の人達が多いのかなと感じます。
「家族」を重要なキーワードの一つとしていますが、この映画を通して学校教育の中や社会での偏見・嫌悪が少しでもなくなりますように。